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[眼科医療機器
CGT-2000
]

プロダクトデザイナー森俊憲がデザインした。眼科医療機器デザイン過程をご紹介しているページです。

◎「株式会社タカギセイコー」は信州中野にある、眼科医療機器の専門メーカーです。優れた開発力と高い技術力を持つことで知られており、その製品は、国内だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど海外でも高い評価を受けています。

◎以前デザインした「電動テーブルST-80」はイギリスなどの海外でも販売され好評だということです。

1.まず、付属部品のレイアウトを検討する
◎最初の打ち合わせの時にすでに基本のメカ部分はほぼ決まっていたのですが、デザインに影響を与える、スイッチやツマミ、モニタ、プリンターなどの付属部品のレイアウトがまだ決まっていません。
 僕が中野市の本社へ伺う時には、エンジニアの方や営業企画の方など、この製品開発にかかわる方全員が集まって打ち合わせをします。ここはこうしたいのですが(僕)、メカ的に無理です、それは可能です(エンジニア)・・という感じで無理な質問と答のキャッチボールをしながら、レイアウトの検討を進めます。
眼科医療機器|レイアウト三面図
◎以前「電動テーブルST-80」のリニューアルデザインをやらせていただいた、株式会社タカギセイコー様の新製品『コントラストグレアテスターCGT-2000』のデザインを、やらせていただきました。
 この製品は、視標を患者に提示してその応答を解析し、検査結果をモニタに表示すると言う、高性能の眼科医療機器ですこの製品のデザイン過程をご紹介したいと思います。
4.ほぼ固まって来たデザイン
◎部品のレイアウトも決まってきて、それによってデザインのイメージも固まってきました。これまで、何枚か描いたラフスケッチや、原寸発泡モデルでだいたいのデザインの方向性は見えているので、後は製品のイメージを、シャープで行くのか、柔らかい感じで行くのかをバリエーションスケッチで検討します。
眼科医療機器|最終デザインスケッチ
◎2次元のスケッチの仕事はここで修了です。後はこれを立体にしなければなりません。
果たしてこの通りの立体になるのか?そうじゃないと絵に描いた餅になってしまいます。
この後は三面図を描いて原寸立体モデルを制作します。これがまた大変でした。(笑)


続けて見たい方→立体モデルの制作へ進む

◎眼科医療機器のプロダクトデザイン
『コントラストグレアテスター
CGT-2000のできるまで-1
コントラストグレアテスターCGT-2000
今回デザインした『コントラストグレアテスターCGT-2000』です。(パンフレット表紙画像より)
眼科医療機器|ラフスケッチ
最初の頃のラフスケッチです。ひらめいたイメージを素早くスケッチします。
◎一方で中身をあまり意識せずにデザイン的に『カッコ良く見えるイメージ』をスケッチしてみます。どんなフォルムなのか、ラインや面のつながりはどういう物が収まりがいいのか。言ってみれば、これだ!というイメージを、描きながら探している状態です。
眼科医療機器|ラフ発泡モデル
発泡スチロールの原寸モデルです。これで使いやすい位置やサイズを検討しました。
◎レイアウトもデザインもまだ未定なのですが、実際に使いやすい位置かどうかを確認するには原寸サイズのモデルが必要だと考えました。そこで、発泡の板で簡単な1/1モデルを作りました。これは打ち合わせの時におおいに役に立ちました。やはり絵よりも立体的に確認できるので検討しやすいのです。
5.方向性にオーケーがでて、デザインスケッチに進む。
◎Bタイプのデザインイメージで進めることになりました。曖昧な細部を決定して、デザインスケッチへ進みます。
 最初のデザインスケッチは非常に重要です。このスケッチのイメージを描けるかどうかがデザイナーの仕事のすべてと言っても過言ではありません。みんながこれを作ってみたいと思うかどうかが、今後のプロジェクトの進行を大きく左右します。プレッシャーがかかりますが、自分の持っている能力をすべて使って力技で仕上げます。(笑)
眼科医療機器|デザインスケッチ
6.修正を追加した最終デザインスケッチ
◎不安でいっぱいになりながら、プリントアウトしたスケッチを持って次の打ち合わせにでかけました。デザインスケッチを見せたとたん会議室がシーン!。良いの?悪いの?どっちなんですか?みなさん(笑)エンジニアはデザインについては意見を言わないというのがあるんでしょうかね。
 結果はオーケーということでした。色をアイボリーに変更するなどの修正を加えた最終デザインスケッチがこれです。
見た感じがフクロウに似ていたので、「owl」という愛称をつけてみました。眼科医療機器という硬いイメージをもっと親しみのある物にしたかったのです。
基本メカ部分の図面を元に周辺部品のレイアウトを検討する為の三面図です。
2.ラフスケッチを描いてイメージを探る
3.発泡の原寸モデルで使いやすさを検証する
ほぼ固まって来た頃のラフスケッチです。(プリンターの位置がまだ決まっていません)
眼科医療機器|ラフスケッチ
微妙に違うデザインスケッチ2案。イラストレータと言うソフトで描いています。
無駄なペースを極力なくし、滑らかな3次曲線で構成したボディデザイン。

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眼科医療機器-2エジソンくん