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[眼科医療機器
CGT-2000] ◎プロダクトデザイナー森俊憲がデザインした。眼科医療機器のデザイン過程をご紹介しているページです。 ◎「株式会社タカギセイコー」は信州中野にある、眼科医療機器の専門メーカーです。優れた開発力と高い技術力を持つことで知られており、その製品は、国内だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど海外でも高い評価を受けています。 ◎以前デザインした「電動テーブルST-80」はイギリスなどの海外でも販売され好評だということです。 |
7.立体モデル制作の為の三面図を描く
◎最終的に決まったデザインは3次曲面の部分も多く、スケッチだけでは正確に形を追いきれません。そこで実際にどういう面のつながりになっているかを確認する為に立体モデルを制作します。まずはそれを制作する為の三面図を描きました。
◎眼科医療機器のプロダクトデザイン
コントラストグレアテスターCGT-2000 のできるまで-2 ![]()
◎三面図を渡して待つこと数ヶ月、完成したと言うメールと展示会での写真とチラシの画像が届きました。デザイナーとしては、こうやってデザインした物が世の中に出て行くことは大きな喜びです。そのために苦労してるわけですから。途中でペンディングの場合は僕の心もペンディング状態になってしまいます。(笑)
◎これで、今回の僕の仕事は修了です。毎回打ち合わせに中野市まで行くのは楽しみでした。
最近おもちゃのデザインではメーカの人と直接デザインについて打ち合わせしたりすることは少なくなっているんです。つまらないですね。 ベテランのエンジニアと意見をぶつけあう所がプロダクトデザイナーの仕事の醍醐味だと思っています。エンジニアは無駄なことはしたくない、デザイナーは少しでも形をきれいにしたい、そこでどうやって納得してもらうか、そこが大変だけどやりがいのある所でもあるんです。それに、みんなで一つの物を創るのはやはり楽しいですね。
↓2010年6月の日本白内障眼科学会での展示風景です。こちらはほぼ最終製品です。
会場が広いからなのか結構コンパクトに見えますね。 ![]()
10.でき上がったCGT-2000と展示会
↓3Dデータを元に光造形で作った試作品を使ったパンフレット(裏)です。
◎今回の仕事で一番大変だったのがこの立体モデル制作でした。工場でも何でもない我が家の一室で大きな発泡のかたまりを削るのですから、部屋は粉だらけ、塗料の跡はあちこちに付くし、大変なことになりました。
なんとかでき上がった立体モデルはなかなか好評だったのですが、この後、大きな修正が入ります。あご台の調整を手動から電動に変更、それにつれてダイヤルツマミがなくなり、十字操作ボタンが追加されることになりました。修正部分を手直ししたのがこの写真です。 ![]() ![]()
8.修正を加えてできあがった立体モデル
◎発泡モデルができ上がった時点でメーカー側はこれを採寸してCADによる3Dデータの制作に入りました。僕の方では発泡モデルを参考にしながら細かい部分を修正した三面図を描きました。最終三面図です。
9.最終的なデザイン三面図を描く
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↓送ってもらった写真を加工して作った製品の画像です。
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↓立体モデルを作る為に描いた三面図、色やマーク部分も入れて全体のイメージを確認します。
↓発泡の板をカッターで成形、ペーパー→ジェッソ→ペーパー→リキテックス塗り→クリア塗装
↓これも大変でした。細かい部分をを少しずつ仕上げてなんとか完成。
以上で『コントラストグレアテスターCGT-2000』のデザイン過程の説明を終ります。最後まで見ていただきありがとうございました。
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